3/11 POOL2 (performance)@BRIDGE




http://www.beyond-innocence.org/


大阪現代芸術祭プログラム
ミュージカルインスタレーションシアター FACE
POOL 2
白砂の向こう側、覚醒する情景
〜diffuse-reflecting desert〜
白い砂の丘に 俯く陽ざし
痙攣する秒針
ダンサーは涙を零し
楽団は時を告げる
砂に溺れる明滅信号
見紛うのは音か、闇か・・・


新世界フェスティバルゲート
陸の孤橋BRIDGEに今年は10トンの白砂があふれます。
頭上にはプロペラと化したスピーカー、
見下ろす無数のスピーカーが目眩を誘い、
剥き出しのパフォーマンスは白い砂漠で道に迷う。
乱反射する砂に聴く、途切れたままの音ひら・・・
都市の片隅に忽然と生み落とされた砂漠で、
あなたの感性が覚醒する。


出演:
高橋匡太 - vision scroler
東野祥子- dance
UA - voice
内橋和久 - guitar,daxophone,rhythm machine
他。

 開場時間を1時間も早く勘違いしていた上に30分押し押しで、つまり私は2時間半も待った。始まる前から疲れた。まあそんなことはどうでもよろしいですね。BRIDGEは開場前から未だかつて見たことのないほどの人の多さ。UAだからかな?
 入り口には注意書き。会場内では靴を脱いで下さい、粉塵が気になる方はマスク50円で販売します、云々。て、そんな話聞いてないっす。「砂塵に耐える服装と靴でお越しください。」とは聞いていたけれど。会場内は一面の白い砂。靴と靴下を脱いで裸足でざくざくと歩く。…た、楽しい。手の平サイズのスピーカーが無数にぶら下がっている。入ってすぐにダンススペースがあり、その奥に演奏するスペースがある。どこで観れば良いのかよくわからなかったので、内橋さんの近くに座ることにする。
 パフォーマンスが始まると、観る/聴くのに忙しい忙しい。音楽を聴きながら、主に東野さんのダンスを見つつ、内橋さんが何をしているのか横目でちらちら。さらに会場全体に照射される映像も見ないと。たまにUAを見て、2階にいる高橋さんも気になって仕方がない。音自体はやはりかなりディープでしたが、眠くなる間もありません。
 UAのボーカルは、神懸ってるというか、一分の隙もない。彼女の歌を聴くと、声の発してないときにでも声があるなぁ、とよく思う。音のないところの音。
 内橋さんは忙しそう。手足をフル活用して演奏していました。手はギター、左足でペダルを踏みながら、右足で机上の機械を操る様はなかなか恰好良かったですよ。ええ。途中、砂の上にギターを置き、弦に砂をかけてじゃららんと音を出していたのには驚きましたよ。壊れないのか。
 で、東野さんのダンスがすごく良かったー。もう色っぺえの何の。っておっさんかい。筋肉隆々ながら女性らしい肉体。繊細にして野性的。いや、惹きこまれました!ダンスってのはあんまり観たことがないし、ようわからんのですがね。もっと観たいなぁ…。
 砂に映される高橋さんの映像は、水底のようだったり、夕日のようだったり。途中、高橋さんを見上げると、どう見ても自転車の車輪を回していた。即興で映像を作っていたらしいのですが…はて車輪?
 BRIDGEの天井からさらさらと落ちる砂が、ものすごく綺麗だった。…砂時計のイメージかな?時間ってのがテーマなんかなぁ。一面に白い砂。水底のイメージなのにここはBRIDGE、橋の上。空中にある水底?わー、すごく変。おもろいなー。

※リピーター割引あり。
二回目から¥500づつ安くご入場頂けます
(但しミニマム 1000円まで)

 誘惑されてるんですが。
(POOL2は21日までやってます。詳しくは→http://www.robot.ne.jp/~hose/beyond/htm/pick.htm