1/21 ロートレック展&mama!milk @サントリーミュージアム

ギャラリーツアー+ライブで1000円というすんばらしいイベント。
しかし遅刻。ツアーはまわれず残念。
でもライブはロートレックのポスターがある部屋で行われたので、ロートレックだけは開演前に見れました。しかも驚いたことに赤ワイン付。ワイングラスを傾けながらロートレックを観る。
ぶ、ぶるじょわじー…
なんて贅沢な気分になっていたわけですが、まあそれは現代的感覚。
当時これらのポスターは庶民的なものであったろうし、ロートレックは貧乏でアル中で。ブルジョワとは程遠いよなぁ…。あ、でも貴族出身なのか。
ロートレックのポスターを見て思うことは、構図が思いきり良くて恰好良いだとか、色の置き方が強いなとか、線の勢いがすんげぇーとか、普通のことばかりでした。
そういえば前に田中一光のポスター展を観た時は、美術館の中でポスターを観るということにものすごく違和感を感じたのですけれど。
それは勿論、ポスターが絵画よりも劣ってるなどと思っているわけではなくて、ポスターには何らかのメッセージ、まあ大体が宣伝アピール、がありますが、美術館に置くのは宣伝のためではなく、そのポスターの造形性だとか斬新さだとかを観せるわけで、それってポスターの本当の価値ではない気がします。さらに、ポスターは他のポスターと並べられた時にどう見えるかがとっても重要で、美術館に、さあこれが主役です!なんて風に置かれるとポスターも困ってしまうのではなかろうか。ポスターは現代の町角で真価を問われるべきだなんて思っちゃいます。保存しておきたいのもわかるし、それを見たい/見せたいのもわかるんですが、うーん、この違和感はなんとも。
おっと長くなってしまいました。一光さんの時はそんな風に思いましたが、ロートレックは何にも思いませんでした。だって、ほら、古いし。(うわ、しょうもない感想)


まあそんなことを考えつつ、mama!milkのライブ。
アコーディオンコントラバス
ロートレックのポスターと音楽がとても良く合っていました。斬新で古典的。新しけれど懐かしい。上品だけど猥雑。
何だかキセルの「遠い昔は 未来に よく似てる」という歌詞を思い出しました。遠い未来も過去も遠すぎると現実感のないファンタジーになる。そんな異世界の、夜の音楽。
う〜、酔いどれました。ワインのせいじゃあないです。


それにしても、音楽と絵のコラボレーションなんて、言葉にすると安っぽいですね。